身体は宇宙である。prasthana AW24 2nd delについて。

prasthana co., ltd. 代表/デザイナーの武井です。

9月。ですね。
毎年「今年はやばい。。」と言っている気がしますが、例に漏れず、否今年は本当にやばかった気がします。あ、夏の暑さの話です。
思い返すと、6月中頃からちゃんとしっかり暑い、そして猛烈な湿気とか激烈なULTRAVIOLET LIGHT(UV)にやられながら7月、8月をなんとかやり過ごし、気付けば2024年も9月ですよ。
只外出する、という極めて日常的な行為にすら、なんなら生命の危険を感じるような状態でしたから、なんだかずっとゆるっと倦怠が付き纏い、そしてなんだかずっとぬるっと調子悪い、みたいな感じ。なんだこれ、これが世に言う夏バテというやつなのか、などとふらつきながら周りを見回してみると、大なり小なり差はあれど皆んなそんな様子。
結局暑さで参っちまう!誰のせい!それはあれだ!夏のせい!ってことで、いやはや本当に夏が暑くて長い日本。
このJOURNALを書いている本日は9月11日。
やっと朝晩の気温のテンションに少しずつ秋の気配を感じられるようになってきたかな、といったところです。
皆様いかがお過ごしでしょうか。

この間、8月末〜9月頭にかけて、prasthana sendagaya store実店舗を臨時休業とさせて頂き、来季SS25の展示会を開催しておりました。
そうなんです、不要不急の外出は極力避けたいこの時節、僕はといえば馬車馬のように働いていたわけです。(大袈裟)
いや実際のところ比喩表現が馬車馬、ってことはないのですが、フィジカルに加えて脳の酷使を余儀なくされるような案件も重なりまして。
まぁ平常運転と言えばそうなのですが、やってました色々と。
つくづく幸せな作り手だなと思います。
しっかり諸々乗りこなしていきたい所存です。

私的な話を少し綴らせて頂きます。
実はですね、僕は現在進行で、自分の人生を考えた時に、絶対にいつか解決をしなければならない大問題を抱えています。
最近の稀に見る激務の最中、その大問題がこれまで以上の大きな存在感を纏い、眼前に立ちはだかりました。
気力は超充実している反面、単純に忙しかったりストレスがかかったり、または気圧の影響とか様々要因はあると思いますが、そういった想定し得るほぼ全ての要素が渾然一体となって襲いかかってきたようなイメージで、唯一と言って良いウィークポイントが、かなり深刻に表出するようになってしまっていました。
僕に近しい人はわりと認識あると思いますが、頭痛です。

付き合いはかれこれもう随分長くて、中学生くらいの時期から薄っすら、それが加齢とともに徐々に症状が重くなり、ここ数年はまぁしんどい日が多くなっていました。
偏頭痛持ちのあるあるで、まず病院に行って脳波を調べてみたりするのですが、異常なし、とされます。
で、基本スタンスとして薬とかできるだけ飲みたくないタイプなので、解決を目指して試行錯誤するわけです。
主には整体、鍼灸とか、ちょっとレアなやつだと吸い玉とか、本当様々試しました。
都度先生方のロジックを聞いて、楽観的な僕は「なるほど、これは良くなるかも!」と嬉々として継続して施術を受けるのですが、結果状況は変わらず。
長い年月の間にそのように付き合ってきたこの大問題に、諦めの気持ちで向き合っていた、という状態でした。
そして、キャパ超えだったのであろう大負荷がかかったこのタイミングで、「いや、ちょっとこのままだとマジで色々差し支えるぞ、、」というレベルの大波が来まして、諦めかけていた抜本解決の望みを託し、少し前から目星をつけていた整体院に駆け込むに至りました。

探してみると頭痛専門を謳っている整体院ってけっこうあるものです。
それだけ悩んでいる人も多いのだなと思いつつ、では自分に合った院を選ぶには何を基準に、どうすれば良いものか。
これはですね、もうわからないので直感です笑
HPを閲覧してみてのフィーリングとか、なんとなく雰囲気とか考え方、あとはなんとかいう大手サイトに掲載されていないとか、初手の判断材料なんてまぁそんなものです。 
そんな感じで、まさに藁にもすがる思いで「ここだ!」を選定し、訪問したのが8月の末のこと。

これが大正解でした。
先生は、兎に角頭痛をどうにかしたい患者(僕)に対して、お腹とか脚とか背中とかを触るんです。
曰く身体は全部繋がっている、と。
で、バキバキやる類のやつではなく、基本めちゃソフトタッチ。
「5gタッチ」と仰っていましたが、本当そんなニュアンス、正に手当。
で、鍵はここでした、第二頸椎。


頸椎って7pcsの骨で構成されていて、一つ目が頭蓋骨を支えている第一頸椎、で、その下にあるのが第二頸椎、ここに人体の不思議の数%がありましてですね、頭痛の要因の大部分や、自律神経の乱れなど、様々な不調がこの第二頚椎が固まってしまう(所謂コリみたいな感じ)ことで発生する、と。
なので、これを緩めてあげる。
すると、首から後頭部に流れる血流がスムーズになり、神経の圧迫や歪みが調整され、筋肉の緊張が緩和される。
そして同様に、5gタッチで緩めた身体全体を滞りなく流れる様になる、ということでした。

「身体は宇宙である。」
僕的には革命的な出来事でした。
と、ここまで読んでもらって、あまりにもアパレルと関係のない内容で「なんやねんこのブログ。」となっている方が大半かと思いますが、prasthanaという洋服のブランドをやっています、武井です。

仕事内容は違えど、僕はこの度の経験で、非常に大切な気付きを得たと思っています。
人に喜びとか感動を提供することがサービスの本質であり、それを自身の確たるロジックに基いて実施する。
先生はご自身が元々頭痛持ちだったそうで「(自分も経験してきた)同じような辛い状況にいる人を少しでも楽にすることができるこの仕事が好き」と仰っていました。
僕はずっと洋服が好きで、自身の歩みを振り返ると、洋服が常にプライオリティの最上位でした。
そんな自分の一番得意なことを通して、prasthanaを選んでくれる方の生活が彩られる瞬間に立ち会えることが楽しいしとても好き。
そして、それを提供できるだけのロジックは、僕なりに磨き続けてきたつもりです。

展示会を開催していたので、この期間はいつも以上に様々な価値観に触れ合いました。
バイヤー様方は皆様当たり前だけど独自の審美眼をお持ちなので、都度勉強の連続、大いに参考になるけど、物作りや考え方の軸は全くブレなかった。
僕自身のスタンスを再確認することができました。
prasthanaは、インスタントなメディアなんかで語られているような所謂「(今現在の)世の中のトレンド」の先頭にあるような表現をしていません。
というかできません。
というかしません。
自分が確固たる自信を持って表現するもの以外、ラインナップするべきではないと思うし、なんというか、僕が志向する物作り、ブランド作りって、そんなことなんです。
頑固なのかもしれませんが、実直に、渾身のプロダクトを創造しています。

もうね、これまでになく身体は整っている実感があるので、めっちゃ前向きですよ。
そして季節は秋冬ですからね、一番洋服が楽しい時間、それはもうテンション上がりますよね。

そんなこんなで、prasthana AW24 2ndデリバリーのご案内です。(唐突!)
今回の納品品番は、所謂中間着、カットソーのカテゴリーとなります。
やはりどうしても秋冬というシーズンがら、アウターカテゴリーにフォーカスが当たりがちで、勿論それは至極当然ではあるのですが、スタイリングを下支えする役割を果たすミドルレイヤーアイテムって、実はかなり重要、というか着用頻度が最も高いカテゴリーだったりします。
一枚着として機能するのはもとより、これから先のシーズンにおいて、レイヤリングでも効力を発揮するようなラインナップとなっています。
下記、ご確認下さい。

 

storm fleece standard parka

 

storm fleece low crotch pants

 

bese layer turtle neck #19

 

bese layer round neck #19

 

rib beanie

 

我ながらかなり良い感じ、prasthanaらしいラインナップだと思います。
あ、ちなみにbase layerの2型は、素材違いで2色ずつの展開となっています。
生地感だいぶ異なりますので、当然ながら佇まいにもかなりの違いがあります。
この辺は是非見比べて頂きたいです。

店頭、ECともに9/13(金)ローンチとなります。
秋冬、漸く色々とご提案できる準備が整いました。
週末あたりから一気に秋めくようですのでね、この機会に是非お出かけ下さい。

宜しくお願い致します。