prasthana aw22 limited product [LC1 leather blouson] preorder event

prasthana co., ltd. 代表/デザイナーの武井です。

前回の記事から中5日での更新という快挙を達成しました。
日々の仕事に追われているとなかなか手が回らず (という言い訳をしつつ、、)、このNEWSの更新が後手後手となってしまう悪循環に陥る事も珍しくなく、超絶不定期更新でお馴染みとなっています。が、
僕自身、このようなテンションで何かについて言及する場は他になく、けっこう楽しみながらやらせて頂いています。
今後とも何卒宜しくお願い致します。

前回の記事のテーマでした、deptoms LIFE STYLE 前原氏率いるBAC project.とのコラボレーションアイテム [MAYDAY] 受注イベントの最中ではあるのですが、もう一つ、特別な取り組みに関してお知らせさせて下さい。

僕らのようなブランドは、基本年に2回 (S/S、A/W) コレクションを制作→展示会→ディーラー様方のオーダーを頂き生産→納品、という大まかな流れの中で活動を行なっています。
S/Sだと大体2月〜3月に展示会をして7月下旬からデリバリースタート、
A/Wだと8月〜9月に展示会、翌1月頃からデリバリースタート、といったスケジュールとなります。
展示会から実際のデリバリーまでのこの時間的な隔たりは、卸売を主とする商売をしている以上致し方ない部分なのですが、それに付随して発生する、コレクションルックの公開からデリバリーまでの時間差、にはちょっとう〜ん、、と思ったりします。
展示会はそもそも小売店様に向けた取り組みであって、ご覧頂く方々はそれを商売とされるいわばプロの皆様です。
ですが、コレクションルックは公開すればどなたでもご覧になれるわけで、展示会のようにサンプル実物を触れるわけではないにしても、ざっくりとした全体感くらいは把握する事ができます。
実際のデリバリー時期より数ヶ月、場合によっては半年前、というタイミングから次のシーズンの目星を付けられる、ポジティブに捉えるとそうですが、いざ実際に商品に触れた時に感じる新鮮な驚きとか感動は薄まってしまっているのではないか、と思うのです。
それならコレクションルック公開時期を後ろに倒せば良いじゃないか、と言う意見もありますが、まぁこれも様々勘案すると最善策ではないかな、というのが現段階での考えです。

前振りが長くなってしまいましたが、ここから本題。
そのようなある種の既視感の伴う予定調和的な一連の流れの中に括られない、鮮明なプロダクト及び打ち出し方法を模索し実践したのが、今年1月の初売りから1週間程の期間開催したインラインにはない特別なアイテム、GUIDI CALFを使用したCAPのオーダーイベントでした。
この取り組みはprasthanaのディーラー様の中で、東京Amanojak.様、熊本IDIOME様に賛同頂き、prasthana sendagaya storeを含めた全国3店舗限定で開催し、本当にびっくりするような沢山の反響、オーダーを頂くに至りました。
この成果はprasthanaのブランドとしての歩みの中でもかなり特別な、想定を超えた鮮明な意義深い体験でした。
今回のテーマである LC1 leather blouson preorder eventはそれに連なるスペシャルな取り組みとなります。
6/4(土)〜6/12(日)の期間、prasthana sendagaya store実店舗でサンプル実物を展示、オーダーイベントを開催致します。
シーズンの括り的には22AW、10月のデリバリーを想定している同品番ですが、数枚の画像とレザーを用いたプロダクトである事以外、アイテムの詳細や前述のコレクションルック含め一切の情報を公開していません。
実際に触れて頂いた感覚、袖を通した時の感動、が文字通り情報の全てとなります。

 

このLC1 leather blousonはCAPと異なり、GUIDI社のレザーを使用したアイテムではありません。
それでも、 [それに連なるスペシャルな取り組み] と表現したのには理由があります。
GUIDI CAPの生産に際して、当初予定していた縫製現場のキャパを超えるオーダー数となった事で全ての工程の見直しを余儀なくされたのは、イベント開始後確か3〜4日後の事。
嬉しい悲鳴なのですが、その時点で当初想定していた数量を大きく上回っていた、という事です。
いくら多くのオーダーを頂いたとて、しっかりと生産しお客様にお届けする事がゴールな訳で、年始早々改めてバタバタと現場探しに奔走する事になりました。
バタバタの詳細はここでは端折りますが、
その時に生産を受けて下さった工場さんとの新たな取り組みとして、このLC1 leather blousonを企画しました。
GUIDI CAPを実際に手に取って頂いた方には確実に伝わっているかと思いますが、その経験と知識に裏付けされた確かな技術によって形成されたプロダクトは、ともすると工芸品のような佇まいすら有した美しいものでした。
それに加えて、担当頂いているI氏はじめ、工場長S氏など現場の皆様のレザーに対する情熱に触れた時に、立場は違えど作り手として非常に刺激を受け、この人達と一緒に物作りがしたい、と思いました。
工場訪問の帰りの車中で、僕の脳内では既に企画がスタートしていた事を鮮明に記憶しています。
[それに連なるスペシャルな取り組み] ストーリーはそのように続いています。

ここで具体的に言及するのは野暮なので割愛しますが、この工場は世界のトップメゾンのレザーアイテムも生産しています。
世界中の数多のファクトリーの中から選ばれている訳です。
だから凄いでしょ、と言うつもりはありません。
だけど、そういう品質のプロダクトなんです。
あまり長くなってしまうと、そもそもこの取り組みの軸である[限定的な情報] という部分に抵触してしまいそうなので、このくらいにしておきます。
とにかく、prasthanaの現段階での到達点、と言って良い程の特別なアイテムです。
この機会を逃さないで下さい。

宜しくお願い致します。