GUIDI AW2324
prasthana co., ltd. 代表/デザイナーの武井です。
色んな人がいますよね。
自宅最寄りのコンビニの深夜帯の店員に個性的な人がいまして、そんな感想を抱きました。
年齢はそうだな、恐らく50代中盤くらい、小柄で色黒、グレーヘアの剛毛(角張気味)、顔濃いめ、みたいなアウトラインの人です。
コンビニの店員って結構個性的な立居振る舞いをする人が多い気がするのは僕だけでしょうか。
で、そんな多様性の坩堝のような状況下においても、まぁまぁ印象的な出来事がありましたので記しておきます。
ちょっとした買い物に件のコンビニを訪れまして、レジに行くとその人が対応してくれました。
店員「〜円になります。袋はどうしますか?」
武井「袋はいらないです。パスモでお願いします。」
店「画面にタッチお願いします。」
武 画面にタッチ「ピッ」
店「ありがとぅーす。」
武「?!」
とぅーす? TOOTH? 歯? いや違うか。
「ありがとうございます。」の「とうございます。」の部分が「とぅーす。」となっているので、これはなんだ、略語なのか。
稀に遭遇する、無気力を前面に打ち出しまくっている大学生バイトとか、あからさまに感じの悪い髪の毛ボサボサ系中年バイトとか、そういった類ではなく、むしろ人当たりはかなり良い感じのおじさんなので、お客の立場のこちらとしては何ら問題はないのですが、なんかちょっと気になってしまって、その後の会計の様子もひっそりと観察していたら、やはり言いました。
「ありがとぅーす。」
会計を済ませたお客さんを見ると、多分僕と同じような感情なのでしょう、なんとも言えない不思議な表情をしていましたが、他の店員の人達は完全に無、凪の如く何事もない様子なので、「ああ、これが通常運転ね、多様性を認める職場ですね。」と思いました。
そう多様性、多様性の話をしたかったのです。
ここから本題
GUIDI AW2324 入荷しました!
GUIDIラインナップに関して、日本国内で見られる情報(品番)がかなり偏っている為、イメージをお持ちでない方が多いかと思いますが、実は非常に多様なプロダクト群で構成されています。
バイイングという仕事が流れ作業的になっていたりとか、前期の実績ベースでしか考える余地がなかったりだとか、様々な要因が各リテーラーにあるのは理解しています。
そしてその結果、フロントジップブーツ「PL1」、バックジップブーツ「796 or 788」といった所謂王道品番は手に取る事ができる機会があっても、その他の数多ある隠れた名品番には、なかなか遭遇難易度が高いのが現状です。
なので、一消費者目線でセンスが際立つセレクトをされているショップを見つけると勝手に共感を覚えますし、僕自身のバイイングもそのような精度を保っていたいものだと常々思っています。
ここで曲解してほしくないのは、敢えて定番を外して「通なセレクトでしょ!」と主張しているのではなく、「PL1」や「796」といった疑う余地の無い名品番達は勿論展開した上で、2足目、3足目に向かわれる方に対しても強烈に訴求出来るセレクトの精度、という事。
というか、僕自身がその状況になっていて、まぁちょっと病気みたいな感じですが現在靴は7足所有、BAGは3個、ジュエリー数点、財布も名刺入れもGUIDI、、そうなってくると否応無しにどんどん深淵に入っていく訳で、上述のバイイングスタンスをナチュラルに実践しているのが実情だったりします。
嬉しい事に、prasthana sendagaya storeの顧客様にもシーズンを経る毎に足数を増やし続けてくれている方が数名いらっしゃるのですが、これは何も特別な癖を持った方に限定する事象ではなく、それに足るかなりヤバ目な中毒性をGUIDIというブランドは持っているからこそと思います。
革の質を始め製品の完成度に言及するのはもはや野暮ですが、所有する事の満足感をオーナーに提供してくれる独自の美的感覚とそれをしっかりと下支えしている職人技術、それでいてデイリーに着用出来る抜群の馴染みの良さと強度を併せ持った GUIDIのプロダクトは、少しでも興味があるのであれば絶対にその価値を体験するべきだと思います。
一昔前に比べて、現在GUIDIを扱っているショップはかなり多様性に富んでいると思っています。
販売員の中にもやはり多様な考え方やスタンスが存在していて、いざ店頭でお客様に伝える事ができる内容や精度も、各々差があると認識しています。
僕の会社のようなインディペンデントで経営している小規模店舗にとって、GUIDI のような高単価商材を仕入れる事って、けっこう、というかかなりのリスクです。
そのリスクを背負って展開を続けているのには、当たり前ですが理由と覚悟があります。
接客の技術的な事はさておき、そのような理由と覚悟を持って日々のショップワークに臨んでおりますので、こと自店で扱っている商品に関しては、その辺の販売員とは別の次元でお話しさせて頂く事を約束します。
AW2324もいつも通り渾身のセレクト。
下記ざっとご覧下さい。
ZO08V : CO49T(GRAY)
795V_N : BLKT(BLACK)
PL1 : BLKT(BLACK)
PKT06 : BLKT(BLACK)
PKT06 : CO00T(WHITE)
EN01 : BLKT(BLACK)
EN01 : CO00T(WHITE)
まずはGUIDIのラインナップ中でも特異な存在感を放ちまくっているZO08V。
ZOOMORPHICのカテゴリーに属するモデルで、VIBRAM Vi-Liteの極厚ソールに目が行きがちですが、実は木型も非常にユニークです。
面が広い、という表現が適当かな、と思いますが、widthにボリュームを持たせた独特すぎる佇まいが強烈に異彩を放つ一足。
そんなZO08Vを、CO49T(グレーカラー)でオーダー。
GUIDI製品特有のアルチザナルな佇まいは残しながら、どこか未来的で無機的な匂いのあるプロダクトに仕上がっています。
そして795V_N。
795は他の定番品番(フロントジップやバックジップなど)同様、長らく展開を続けている隠れた(隠れがちな)名品番であるレースアップブーツ。
品名のVはVIBRAM、Nはノルベジェーゼ製法をそれぞれ意味しており、ストイックな佇まいを有した795に装飾性と堅牢性、更に無骨な表情を付加しています。
レースアップブーツならではの履きこなしとして、シャフトにレースを巻き付けて着用する事でその独自性が一層強まり、ジップブーツとはまた異なる非常に魅力的なキャラクターを創出します。
そろそろレースアップブーツ、良いんじゃないでしょうか。
それと、不動のマスターピースであるPL1。
過去入荷分は完売状態が続いていましたので、今回40、41、42と改めてサイズを揃えました。
と言いつつ、顧客様の購買と取置きが即入りまして、現在フリー在庫は42のみとなっております。
ご検討の方、いらっしゃいましたら是非早めにご相談下さい。
小物カテゴリーでPKT06(フォンホルダー)とEN01(コイン/カードケース)。
これらはそれぞれ定番色のBLKT(BLACK)、CO00T(WHITE)での展開。
BLACKは勿論ですがGUIDIのWHITEレザーってめっちゃ良いですよ。
是非注目頂けたらと思います。
品番数こそ多くないですが、ブーツ各種はサイズ展開及び在庫の奥行きを持たせていますので、入荷のボリューム自体は結構なものです。
とはいえ、上述の通り既に顧客様方のご予約や入荷連絡御希望を数件承っておりますので、余裕は無いですいつも通り、恐れ入ります。
AW2324も、会心のバイイング(いつも通り)ができたと思います。
シーズンを追う毎にファンを増やし続けている感のあるGUIDI。
この機会に是非ご覧下さい。
宜しくお願い致します。