加速する消費の速度へのささやかな反定立 #4 COMPOSITION2 HORSEHIDE PARKA
prasthana co., ltd. 代表/デザイナーの武井です。
SS23立ち上がりの記事を最近書いたつもりでいましたが、2ヶ月前の話でした。
なかなかな不定期更新ぶりを遺憾なく発揮している当NEWSですが、お読み頂いている奇特な方々の感想などパラパラと頂戴したりします。
無理なくゆっくりペースでも継続していきますので、なんとなくでも気にしてもらえたら幸いです。
(NEWS更新のなかった)この間も相変わらずなんやかんや動いておりまして、会社的な大きなイベントとしては来季AW2324の展示会ですね。
2020年の騒動勃発から丸3年経ちましたが、ここへ来てやっとバイヤー様方をはじめ会いたい人達にもほぼほぼ皆様に会う事ができ、フィジカルの場の大切さを改めて実感するとともに、コレクションに対する反響の数々を頂く事ができました。
詳細は現段階ではまだ一般公開していませんが、今回はルック制作スタッフとしてスタイリングにお馴染みの千野さん、フォトグラファーにDai Yamashiro氏、メイクにTamayo Yamamoto氏を招聘。
自分が約半年かけて作り込んだ衣服に、シーンの最前線にいる気鋭アーティスト方のエッセンスを注入頂き、間違いなく過去最高の充実度を誇る内容となっています。
是非公開まで楽しみにお待ち頂ければと思います。
さて、今回のテーマですが、タイトル通り期中の特別な取り組み、について。
2022年始に開催した、イタリアGUIDI社のオイルドカーフを使用して作成した通称 [GUIDI CAP] 受注イベントから数えて今回で4回目となります。
今まで以上に先鋭的でスペシャルなプロダクトをお届けします。
生産背景は引き続き、というか今やこの職人方と協業して物作りをする事にこの企画の意味がある、といっても過言ではない、国内屈指のレザーファクトリーにて、冬場の着用まで想定したアウターを作成しました。
今回もいつも通り、一定期間実店舗にサンプルをご用意し、受注イベントを行います。
情報が早く、それに付随してその消費も著しく早い現代において、限定的な時間/限定的な場所/限定的な情報、という極めてクローズドな発表方法を用いる意図は現状へのささやかな反定立、ならびにプロダクト強度を極限まで高め、情報すら先鋭化する事でより深くこの事象にフォーカスする、逆説的なアプローチ。
一般的な商売の感覚からすると異質でしかないこのような取り組みを続けられているのも、ポジティブな反応を返して下さる皆様あっての事です。
下記、概要となります。
・期間 : 2023年4月21日(金)-25日(火)
・時間 : 全日程13:00-18:30
・会場 : prasthana sendagaya store
(渋谷区神宮前2-22-1 神宮前COURT3階)
・納品 : 2023年10月予定
※上記の日程はprasthana直営でのスケジュールとなります。
この他、この取り組みにご賛同頂いた店舗様にて、期間を分けて同様のイベントを開催頂きます。
この記事に載せているルック画像は一部抜粋になります。
全ての画像はprasthanaのインスタグラムにて順次公開していきます。
撮影は過去に一度ご一緒したモデルのYUICHIRO君、盟友フォトグラファー牛島氏の力を借りて決行、想定を超える素晴らしい仕上がりになりました。
自分の中でもこの企画自体の濃度がより一層密になった実感を得られ、意義をより深化させるには余りある収穫になりました。
企画の意図はこれまでにも発信してきましたので、ご興味ありましたら過去の記事を遡ってみて下さい。
意志は変わらず、寧ろますますこの取り組みの意義を強く見出しています。
なお、受注イベントという形式上、お支払いに関してのご相談など、毎回頂戴しています。
この辺はできる限り臨機応変に対応させて頂きますのでご相談下さい。
とにかく、この情報をキャッチして頂き、気にして頂いた方にはとりあえず全員に体感頂きたいと思っています。
お近くの方は是非店頭にて共有できたら嬉しいです。
遠方の方はメールでも電話でも、是非お問い合わせ下さい。
宜しくお願い致します。